気がつけば130日目

黒花の 散り咲く日へと 飛び交わす
さて、これに暗示されるものはなんでしょう?めちゃくちゃ簡単。なんだろう。考えてみよ〜。・・・黒花とは・・・夜を意味します。それが散るということは一面黒になる。そこに咲く日。それの周りを飛ぶ。・・・もう分かりますね。簡単(^-^)答えは・・・虫です。夜のライトの周りをとんでるもの、ですね。下の句なんてくっつけられそう。
で、今日は昨日とは違いまだ普通でよかった。テストも受かって万々歳。昨日なんて一分も勉強できなんだ・・・まあ何とかなったからいいか。
さて今日の+αもストーリーでいきます。アクアヴェイルで三人が何をするのだろう?
 +α
三人は外に出て困っていた。
「ねえ、地図持ってない?」
「いや、持ってない・・・」
「ふむ、殆どは案内で済ませていたからな。自業自得というもの。」
三人はとりあえず近くの商店街をうろうろしていたのだが、その時誰も地図を持っておらず、地理にも詳しくないことに気づいたのだ。
「まあその辺の本屋探して立ち読みするか・・・」
セレナたちがそんな会話をしていたとき、目の前に知っている人影を発見。
「おっちゃん、いか天一つくれ」
「おお兄ちゃん、冒険者かい?よし、二本やるからがんばんな!」
「ありがとう、これで楽になるぜ。はい、50マイト。」
「あいよ、毎度あり!」
「さてと・・・ん?」
目があった。その冒険者と呼ばれた人。
「と、父さん!何やってんの・・・」
リオだ。本当に王様がこんなところで何やってるの。
「あ、ああ。俺もちょっと野暮用でここに来てたんだ。どうせお前らは屋敷飛び出して道に迷ったんだろう?」
「うむ、リオ殿、図星だ。時にリオ殿はここの地図なるものは持ち合わせていないか?」
「ああ、まあ一枚やるか・・・。」
リオは懐から地図を取り出すと、それをカイに手渡す。その時。
「わ〜、ひったくり〜!」
すぐ近くでそんな声が聞こえたかと思うと、猛スピードでかばんを手に持ったバイクが通り過ぎていく。
「あ、そこの冒険者さん、僕の、僕のかばんを・・・」
「あらら、とられたのか、あのバイクだな・・・」
リオはそういうと、いきなりその場から消えた。そしてバイクの場所にリオが現れ、一瞬にして宙に放り上げ、地面に叩きつけた。
「おいあんた、そのかばんあの子からとったろ?」
「な、何だお前・・・」
「俺は通りすがりの冒険者さ。」
「!ぼ、冒険者だと・・・」
それ以上の地位だよなぁ、とカイは思った。
「おとなしく返さないって言うなら、こちらもそれなりの対応させてもらうけど、あんたどうする?」
「く・・・ほらよ、返せばいいんだろ、返せば!」
その男はかばんを放り投げるとバイクに乗って逃げようとした。しかし突然男が地面に叩きつけられる。
「な・・・かばん返したのになにするんだ1」
「誰も返したからってそれなりの対応をしないとは言ってないぜ。一応現行犯だ。そこらへんの警察にでも行ってもらう。」
そうリオが言うと、男はふっと宙に上がる。
「というわけで、カイ、俺はこれから交番に行くから、お前らはまあここのいか天でも食ってろ。他にもうまいものあるしな。まあ俺はここには戻ってこないから、待っとくなよ。じゃあな。また何処かで会えるかもな。」
そう言ってリオはその場から去っていった。
「・・・リオ殿は強いな。流石国王だ。」
セレナがカイを見ながら言った。
「そりゃ折れの父さんだからな。当然だって。」
「しかし蛙の子は蛙とはいかないな。」
「・・・うるさい・・・いつか絶対父さんを追い抜いてやるって。」
「でも、王様は一体何してたんだろうね。そもそも冒険者って何?」
「あ、俺もそれは思った。・・・何かうまそうなもの一つかって屋敷で聞いてみようか。」
「得策だ。このままでは迷ってしまうのはよろしくない。」
そのまま三人は地図を片手に、ある意味壮絶な旅へ出ることになる。
そしてそんな三人をリオは空から眺めていた。
「・・・もしもし、レイラか?・・・ああ、聞いている。セレナは今そういう動きはしてないな。おそらく記憶がない。心の中は記憶面は殆ど赤ん坊だ。・・・うん、俺もしばらく観察しておくから、そちらもよろしく頼むぞ。じゃあな。」
リオは携帯電話を切る。
(さて、俺も次の場所へ行くか・・・ヴィクトリアへ。)
リオはそのまま遠くへと飛び立っていったのだった。