休みだw

明日は久々の休み。オンラインゲームでもやろうかな。まあ時間の無駄遣いとはいうまじ。しかし、最近勉強とゲームと部活しかしてないような・・・なんだか単調というかなんというか・・・。


さて授業中、カイは困った。周りからの視線のせいで集中できないとか、寝不足で眠いとかそれ以前に。
「カイ、あれは一体なんといっているのだ?」
「えっとあれはlogっていって、なんていうか対数といって、俺もよく分からん・・・」
「レイ、あのろぐというのは一体どういうものなのだ?」
「ああ、あれはな、実数Xについてそれを二乗、三乗したりした値に、底という基準の数の下、それが底の何乗か表すのがlog。だから4に対して底を2とする対数をとると、4は2の二乗だから2となるわけで・・・」
流石レイ。よく分かっていらっしゃるが、セレナには通じていない。これが続き、体育以外、全授業がこれでつぶれた。しかし体育は別。たまたまバレーボールをやっていたのだが。少し教えただけですぐにコツをつかむ。もうやばいぐらいの強さだ。後でレナから聞いたところ、もはやスパイク一撃で床をボールごと破壊したらしい。とりあえず力がやばいそうだ。とまあこんなことがあった後、放課後。
「セレナさん、この町のこと、まだ分からないだろ?俺が案内してあげようか?」
「いや、俺だ、俺が案内するぞ。」
「なにを!セレナちゃんは僕のものだぞ!」
「てめえ、何言ってやがるんだ!」
とまあこの系統の会話でセレナ中心に男子諸君が盛り上がっていた。
「・・・なあ、レイ、ここからセレナを救出する方法、何か思いつかないか?」
「いや・・・レナでもつっこませようか?」
「いや、レナがそれじゃあ死んじまうって・・・」
「じゃあ・・・」
「じゃあ?」
「お前がつっこめ!まるでヒーローのように!」
レイの風魔法で吹き飛ばされたカイが集団の中につっこんだ。
「おう、カイ・・・お前何しに来た?」
「まさかセレナちゃんを独り占めしようとするんじゃないか・・・?」
「え・・・え・・・??」
「くらえ、正義の鉄槌〜!!!」
カイに文字通り正義の鉄槌がくだる。それを見ていたセレナ。
「・・・おい、貴様ら、我が召喚士にそれ以上手を出すと・・・」
セレナが腰に挿していた剣の柄を抜いた。するとそこから光が収束し、剣の形になる。
「許さん!とりゃぁ〜」
セレナの攻撃が生徒を襲う。幸いのところセレナが手加減していたので、光の剣にさほど力がなく、まあ木刀レベル。それでも周囲の軍団を吹き飛ばすには十分足りうる威力だ。
「・・・ふん、口ほどにもならん。」
セレナがそう言って柄を元に戻した。そこに。
「あ〜、遅かった・・・」
先生登場。無残に吹き飛ばされた生徒を見、別のところでのびているカイを見、傍観しているレイを見、ある程度状況を把握したようだ。
「セレナさん、派手にやっちゃったわね・・・」
「無論だ。カイをあの窮地から救うためだ。召喚された者として当然であろう。」
「まあ・・・ここは私が何とかします。あなたは極力その剣を抜かないようにして。」
「・・・承知した。次からは気をつけよう。しかし。どうしてここの男子は私につきまとうのだ。謎だ。よもや私は何者かにマークされているとか・・・だとすればまだこのクラスの男子は全て何者かに操られ、カイを攻撃・・・」
「そんなわけないでしょ・・・たぶんあなたが他の人に比べてめちゃくちゃ可愛いからだと・・・」
「可愛いだと?私はどちらかというとかっこいいほうが好みだな。特にほら、がおーというやつとか・・・」
「まあそれはカイ君に聞きなさい・・・え?そういう時は自分がどれだけ恐ろしいか見せてやればい?何よそれ・・・あ、セレナさん、今のは気にしないでね。」」
そう言って先生は去っていった。セレナはレイと顔を見合わせ、首をかしげながらカイを引きずって城へ戻っていった。
これからしばらく、セレナのドンパチ生活は続くこととなる。しかし・・・