テスト落ち;

今日テストおちました。流石に厳しかったものの、自分のミスでおちるのは悔しい;なんというかやり直しですむんですけどね。ああそれにしても家の学校は何で毎日テストばっかなんでしょうかねぇ。しっかし、日記というのに同じことしか書いてないような気がするなぁ。

+α
「・・・というわけで・・・」
「・・・りんちゃん、ちょっとしゃべり過ぎだっての・・・」
かれこれ一時間。セレナについての話でつぶされた。
「要するに・・・私はそのシギ殿と同じく、五年に一回の天使の戦いのために派遣された者であると?」
可能性が高い、という領域ですね、とりんはふぅ、と息を漏らしながら言う。
「しかし今までの事例から察するところ、召喚される、というのは例にないことです。一度天界へ行って確認する必要がありますね。」
セレナは微妙な顔をしながら頷いた。
「さて、お話も終わったことだし、そろそろ私が作ったケーキでも食べてもらいましょうか!」
そこに、レナの母親が大きなチョコケーキを持ってきた。話の中、作っていたのだ。
カイたちはリビングの机の周りに座り、切り分けられたケーキに手を伸ばす。しかし、セレナ一人は、ケーキをじっと見るばかりで、食べようとはしない。
「おいセレナ、お前も食べれば?」
しかし、セレナは首をかしげている。
「・・・失礼だが、カイ、この『けーき』なる食べ物は、本当に食べられるのか?というか、まさか口にした瞬間に毒が回るなどということは・・・」
「だ、大丈夫だって!ったく一回食べてみろって。」
そう言ってセレナにケーキを勧めるが、今度はセレナはフォークを手にとって考える。
「カイ、これは一体どう持つのだ?そもそもこれでは誤って口内を傷つける恐れが・・・」
「大丈夫だって!こうやってこうやって・・・ほら、こうだ。」
「・・・うむ、了解した。しかし大丈夫なのか?見たところ誰も怪我はしておらぬようだが、私のものは鋭く刃を剥くなどという事は・・・」
「・・・大丈夫だって。俺のも同じだろ?一回食べてみろって。」
そう言って半ば無理やりセレナにケーキを食べさせる。
「・・・おいしい・・・素晴らしい、私はこのようなものを食べてよいのか?」
「まあおいしいけど、そこまで言ってくれるとうれしいわ。ありがとう、セレナちゃん。」
「ああ、マナが作ったケーキとは大違いだぜ。」
王様が少し口走ったその言葉。王妃は聞き逃さなかった。
「・・・あんたねえ、こんな大勢の前で言わなくてもいいじゃないの・・・」
「だって俺、前なんか食った瞬間意識が飛んで・・・ぐわ!」
そこまで言った瞬間、王様が炎に包まれる。いつもの事なので、セレナ以外は普通に苦笑いするが、今回は少し違う。
「んな!?リオ殿が黒焦げに!?マナ殿、これはどういうことだ!返答によれば・・・」
「ああ!いつものことだから!いつものことだから剣は抜くな!とりあえず城へ戻るぜ。おばさん、今日はケーキご馳走になりました!レナ、レイ、とりあえずこのままじゃ、母さんの暴走でここが焼ける!」
そう言ってカイは焼けたリオを、レイは暴走寸前のマナを掴んで、「おじゃましました〜!」とばかりに去っていった。
「・・・レナちゃんのお母様、とりあえずお掃除でもしましょうか・・・」
「ええそうね・・・シギちゃん、手伝ってくれる?」
「まああれはしょうがないですし。やりましょうか。」
そして残された三人はせっせと掃除を始めた。

そしてこの日セレナの恐ろしい特殊能力が明かされた。とりあえず身体検査で天使であることは間違いないというのは分かった。しかしそれ以上の能力が。それは食事のとき。
「素晴らしい!ああ、この糸がぐるぐるしたようなものは一体なんだ?食べやすさといい、味といい、最高ではないか!」
「ああ、それはスパゲッティっていって・・・」
「よし、おかわりしてもいいか?」
「いや、してもいいけど・・・」
「む?何か不安か?カイ。」
「いや、ちょ〜っと食べすぎかなぁと。」
ご飯は既に七杯目を突破。そして最終的にはいつもは余る食事が全て食べつくされた。
「・・・うう、なぜだ、体が動かぬ・・・」
「あ、当たり前だ・・・お前、いくらなんでも食いすぎだ・・・」
「まあ私はお掃除が楽でいいけど。」
そこにメイドさんが登場。・・・星恵さんだ。
「あ、星恵さん、孤児塔のほうはいいのか?」
「ええ。シャル君が頑張ってくれてるわ。それにしても・・・セレナちゃん。」
「な、なんですか・・・」
「・・・胃腸薬いる?」
「う・・・いただきます・・・」
それじゃあ、とメイドさんは医務室への道を教えてあげた。セレナはそこへ向かって気力で走る。
「・・・カイ君、とりあえず明日からセレナちゃんを学校へ行かせることにしたわ。リオ君が取り計らってくれたみたいだし。よろしくお願いね。」
「しかし、なんだかセレナってちょっと変わってるよなぁ・・・」
まあね、と星恵さんは笑う。
「ま。でも十分に注意なさい。彼女の力は今までの比ではないから。」
ああ、とカイは頷いたあと、カイは自室へ帰っていった。