今日は休み

今日は学校が休みなのでのんびり。とはいえ宿題ありすぎだっての・・・なんというかゲームばっかりしてるような気もするのだが;というより、日記って一日の終わりに書くものだと思うのになぁ。

+α
カイが力の放出を続けるごとに、どんどん光は大きくなる。
「うわっ!な、なにこれ!?」
そこに、光に反応してか、どんどんモンスターがやってきた。このモンスターたちは、十五年前、突然現れたらしい。そうカイたちは聞かされている。
「ちっ!レナ、迎撃するぞ!」
「カイ、あなたはそっちに集中して!いくわよ〜!」
レナの先天属性は雷。レナが手を振り上げるとそこに電気エネルギーが収束してモンスターをなぎ払う。
「バーストストーム!」
レイが液化収束させた空気エネルギーを一気に気化、放出する。閃光とともにモンスターは一撃で吹き飛んだ。
「・・・やっぱ実技ではレイに敵わないわね・・・今日の試験だって、レイは先生と互角にやり合ってたし。カイはだめだめだったけど〜」
「まあカイもあそこまで魔法が使えないのも考え物のような気がするがな・・・ん?」
茂みがガサガサしたと思うと、二つの人影が姿を現した。
「せ、先生!?それに家のメイド長の・・・」
「星恵です。というよりなんですかこの光は!?」
「今日何か変だなと思ったら・・・あなた達一体何してるの!」
怒ってるな。そうとう。レイはそう思う。その時、再び茂みがガサゴソする。
「せ、先生、後ろ!」
しかしレイの反応よりもシギ先生の反応のほうがはるかに早かった。一瞬にしてその場から離れたかと思うと、茂みから何匹ものモンスターが吹き飛ばされた。
「ここは私達が抑えるわ。あなた達はカイ君を!」
そうだ。カイは一体何をしている?
「カイ!どうなんだ?」
レイとレナはカイの元に向かう。しかしカイは返事をしない。というかそんな余裕ないというような顔だ。どうやら魔方陣はカイの力をものすごいスピードで吸収・放出しているようだった。
(おいおい、こんな力、カイにあったか!?)
レイはその力の規模にただ息を飲むばかり。しかし、レナはもっと別のところに意識を集中していた。
「レ、レイ!上から何か落ちてくるよ・・・!」
カイの放出した力は天に伸びそこから雷のごとく何かが落ちてきた。それは魔方陣に墜落してしまう。
「・・・ふう、終わったみたいだ・・・」
カイはそう言って魔法陣から手を離す。そして三人の目は落ちてきたものに向けられた。
・・・人だ。少なくともそれは見とれる。しかしそこまで確認したところで、状況に変化が起きた。その煙の中から人が、それも光る剣を持った女の子が、高速で出てきたかと思うと、いきなりレイに向かって剣を振るった。レイは持っていた剣で何とか応戦するも、レイの剣は一瞬にして切り裂かれてしまう。
「うわ!?こいつ・・・」
そこにカイが割って入る。カイのパンチは見事に女の子に直撃し、一撃で吹き飛ばした。
「カイ、あなたなんだかとんでもないもの呼び出したとか・・・」
レナは腰を抜かしながら言う。カイは吹き飛ばした女の子に向かって歩いていった。
「おいおい、お前なあ、いきなりレイに剣向けるなんて、一体何考えてるんだよ!」
すると、その言葉に女の子はピク!と反応する。
「ん?貴様・・・よもや私を呼び出したのは貴様か?」
女の子はそう言うと、光る剣をしまう。
「失礼した。私の名はセレナという。貴公に問う。私を召喚したのは・・・お前だな?」
カイはもはや何がなんだかわけが分からないといった顔で頷いた。