部活忙しいですw

ここでは言ってませんが、僕って実は吹奏楽やってるんですね〜というわけで忙しい;しかしとうとう引退も近づきつつあり、はあもうこんな時期か・・・としみじみと感じるところ。ところで・・・この部活のせいで土曜日の六時からやってるテレビが見れないw今日も見事に見逃しますた(><;)ビデオにとるという手もあるのですがねぇ・・・まあSEEDは終わっちゃったし、いいかなぁ。


−ちょっとやめてってば、あなた達私に何する気なのよ・・・−
−威勢のいい餓鬼だ・・・だが今からお前はこの俺に使える忠実な剣士となるのだ−
−誰がそんなこと許すもんですか・・・−
−はっ、捕まっておいて口だけは達者なものだな。ここはおとなしくしてもらおう!−
−なっ・・・−
「おい、カイ、起きろ・・・お前朝あれだけ寝といてまだ寝るか・・・」
「・・・ほぇ?」
カイは途切れ途切れの記憶を手繰り寄せる。そうだ。自分は確か王宮から学校へ来て、それで一時間目の数学を・・・そうだ、ここで記憶が途切れたような。
「こらカイくん?起きたんだったらちゃんと黒板見てくださいね。いつまでも寝てたらそのうちどえらいことになるわよ・・・?」
「は、はい、すみません・・・先生。」
この先生は担任のシギ先生。天界出身だそうだが、今はなぜかこの学校−クレア魔法学校−の教師である。その分野は国語から魔法までほぼ全てをカバーする天才教師だ。しかしこの先生が言う「どえらいこと」というのはあながち嘘ではない。この前は約一名黒焦げにされたところだ。
「あの先生、マジギレしたらやばいもんなぁ・・・」
「こら、カイ、しゃべってたらまた怒られるわよ・・・」
後ろからささやく声。この声の主は名をレナという。幼稚園からのカイの幼馴染で、いつもカイとレイにくっついている。しかし普通、名字で呼ばないか、と思う人もいるだろうが、そもそもこのクレアという国に名字という文化が定着していないので、カイはレナの名字はおろか、自分の名字さえ知らない。よってこんな風に全員名前で呼ばれるわけだ。
「それで、この数にeを低とする対数をとって微分すれば・・・」
授業は刻々と進む。
「俺、微分ってのさっぱり分からん・・・」
「それはお前がちゃんと授業聞いてないからだろう・・・」
「まあ私も分からないけどね。そういえばカイ、あの本はどうなったの?」
「ああ、もうほとんど解読は終わったぜ。今日の夜、早速試そうと思うんだ。」
「ふうん、じゃあ私も同席しようかな?いいでしょ?」
「ああ、まあいいか。どうせ俺とレイでは寂しいしな。」
そこに白チョークの一撃。放たれた豪速のチョークはカイの脳天を直撃し、無残にも砕け散る。
「はあいカイ君、いい加減にしないとここで焼却処分しちゃうわよ〜♪」
ここで逆らえば間違いなく消し炭&ダストシュート行き決定だ。ここはカイも従う。
(さあ授業なんて聞き流して、本の秘密をといてやるぞ・・・)
授業そっちのけでこんなこと考えているカイ。顔が何気ににやにやしているので何か考えているのはすぐ分かるのだが、とりあえずシギは気にしないふりをする。
(今日の放課後、か・・・一応見ておきましょうかね。)
そして授業は流れるように過ぎていった。というか本のことが気になって授業に集中できてないだけである。そして放課後・・・
「よっしゃぁ!やっと終わったぜ!」
「ほとんど寝てたくせに・・・」
「まあいいじゃねえか。んで、本の件だけどな。」
そういってカイはかばんから本を出す。しかしカイのかばん、何気に軽そうだが、授業の用意はちゃんと全部入っているのだろうか・・・怪しいところである。
「それにしてもお前、このエルフ文字、よく読めるよなぁ。」
「ああ、なんていうか・・・もともと知ってるような・・・そんな感じかな。まあいいや。説明するぞ、この本はなぁ・・・」
ふふふ〜と笑いながらカイは本を開く。
「こら、もったいぶってないでさっさと説明してよぅ。」
「ああ分かってるって。いいか?どうやらこの本は何か凄いものを召喚するための術式が書いてあるみたいなんだ。」
「・・・カイ、あなたアニメの見すぎ。」
「大体そんな魔法みたいな話、あっていいのか?」
おいおいこの世界で魔法はだめなどという禁句を口にしていいのか、レイ。
「本当だって!ほらここのページ・・・魔方陣を描き、後は呪文を唱えて力を注ぐ。たぶんこれで何か凄いものが召喚されるみたいだぜ?」
「・・・じゃあやってみようよ。どうせ何もなかったら夕食がカイのおごりになるだけだし。ね〜レイ。」
「ん、それでいいんじゃないか?城下町のレストラン辺りで・・・」
「こら、勝手に話を進めるなぁ!」
しかし何はともあれ三人は学校の裏の、草むらの奥にあるちょっとした開けた場所にやってきた。ここはカイが偶然にも発見した、いわゆる「秘密基地」である。
「さて、じゃあ魔法陣を書くぞ・・・教室から持ってきたチョークで・・・よし、書けた!」
「早っ・・・」
「昨日の夜、練習してたなあ、そういえば・・・」
「さてと、じゃあ二人とも少し離れてくれ。いくぞ・・・」
レイとレナは少し後ろに下がる。そしてそれを確認したカイはぐっと手に力をこめる。
「***********************!(なんていってるかは不明)」
「なんだか凄い呪文・・・」
「しかし、あいつなんで発音まで知ってるんだろうな・・・」
「あ、確かに。何でだろうね・・・」
そして、カイが呪文を唱え終わると、魔方陣が急に光を帯び始めた。