クレア大陸編第二十章

現在僕は王宮の一室に避難中。カメラも壊れちゃって何もできないので、
ここからはシギの目で追うことにしましょうか。

結局のところ、集合で集まったのはシギとレースのみ。他は
病院送りか、はたまた行方不明か。とりあえずリオさん指揮の元、
中の押さえつけには成功したようだ。しかしそこに、なんだか大きな
きんきらきんのドラゴンが現れた。
「閻魔様か。様子は?」「うむ、思ったとおりじゃ。世界各地に謎の塔が出現しておる。ここは何とか鎮圧できたようだが、既に壊滅の情報も聞いている。」
まじかよ、とリオは頭を抱える。あと、広大な海の一部が突然黒くなってきているらしい。
「とりあえずこの塔の頂上に潜入してみる。りんちゃん、援護を頼む。あとシギちゃんも来てほしい。真堂君の兵器がいつ役に立つか分からないからな。」
頷くシギ。さてここから塔の中に突撃。なんとかモンスター共を蹴散らす(ほとんどリオの強烈ビーム砲)。そして何とか頂上にたどり着くと。
「・・・なんだこれ。『おめでと〜、よくここまでたどり着けましたねぇ。あ、僕の名前はウォルース。とりあえず僕の世界支配の前置きとしてモ〜ンスタ〜をプレゼントいたしました〜楽しんでいただけました〜?ちなみにこれで壊滅するようでは力不足で〜す。諦めて死んでくださ〜い。ちなみにこれを見て僕に文句がない人間なんていないと思うけど、文句があるなら海のど真ん中においでよ。愚かしき従属民へ ウォルース』・・・やばい。こりゃあ閻魔に相談しねえと。」リオは頭を抱える。
「リオさん、そんなに問題が・・・?」とシギ。リオはうん、と頷く。
「これが余興って事は・・・より大きな被害が考えられる。とりあえずは、下にいる閻魔様に伝えるから、降りるぜ。りんちゃん、そこらの石から成分分析を。シギちゃんは壁を砕いてくれ。」シギは言われたとおり、手近な壁を粉砕。そこからリオさん飛び降りる。シギもつかまる。りんは・・・壁走って降りる。凄い。
さて、閻魔曰、一日でほぼ全ての町は壊滅、モンスターに占拠されてしまったそうだ。なんでも軍隊でさえ役に立たないとか。ここは対応が早かったため何とかなったのだ。
「おそらく相手は精霊の一種じゃ。わし等と同じくな。海の精霊じゃろう。」
そこに、そのと〜り、とばかりに空を飛ぶ青い龍が現れた。
「おじいさん、久しぶり〜。残念だけど、僕はもう人間を許す気はないよ。ここ以外は地理ほどの防御だったね。天界も一人の邪魔が入らなかったら壊滅できたんだけどなぁ。まあいいや。止めたきゃ勝手に止めれば?ま、止められれば、だけどね。」
そう言って青い龍は去っていった。
「う〜む・・・とりあえず、お主らは休んでおれ。わしとリオで何とかする。」
休養命令。シギは流石に疲れ、休憩。さあ明日は・・・どうなるのだろう?