クレア大陸編第十五章

今日は試合。・・・ん?あの背の高い女、何処かで見たよ〜な・・・
「フィオーノ」という名前。・・・ああ二ヶ月前にこんなやつを見たような。
「久しぶりね、欠陥品さん?」と言っている。・・・そうか。思い出した。
あの時尋ねてきたやつだ。こいつも天使の一人だったのか。
しかしそれを知っているのはシギの表。裏は当然の反応。
「んだと!?ちゃんと直したぞ!もうプラスチック食ったり変にしゃべったり
しねえよ!てめえ、ぶっ倒してやらあ!」
ああ、あの謎の能力は欠陥だったのか。使いようでは便利なのになぁ。
シギ(裏)がやる気満々。シャルは教えてもらった補助魔法でシギとりんさんの
移動速度アップ。さあ試合開始。
動いたのはシギだ。フィオーノ以外はパンチ一発で場外。さらにその目は
フィオーノに向けられる。しかしそのパンチは空振り。フィオーノは
妙な武器を持っている。・・・見たことがある。アーマーという名の鎧。
シギがいつまでも習得できなかったやつだ。そしてそのアーマーから発せられた
光でシギが吹っ飛ぶ。なんとか踏みとどまるシギ。しかし追撃がシギを
襲う。そこにりんさんが飛び込み、魔法で全部叩き潰し、更なる追撃。しかし
相手も速い速い。りんさんのくないがアーマーを捕らえたが、硬度が高いのか、
傷がつかない。そのまま空からのビーム攻撃がりんさんとシギを襲う。
りんさんは避けきった。しかしシギは避け切れなかったのだ。
しかしそれが引き金になった。シギの背に再び羽が二枚現れる。
するとシギの動きが変わった。まるで「鷹」動く方向を変えるたびに
衝撃波が発生している。しかし、相手のフィオーノも同じ状態に。
ここからは目で終えなかった。やばい動きだ。そこで、一発のかかと落しが
フィオーノに決まる。そこにりんさんの追撃。空中に打ち上げられたフィオーノは
シギ、りんさんの交互の追撃、最後は二方向からとどめ、りんさんが教えた技、
「流星拳」だ。地面に思いっきり打ち付けられたフィオーノは無残にも崩れ落ちた。
この勝負は相手の戦闘不能も勝利につながる。よって勝利だ。
フィオーノはその後リオさんに話しを聞かれている。何かは不明。
まあなんにせよ一人撃破、ということだろう。