クレア大陸編第十二章

さあ今日は約束どおり試合を見に行く。
しかし、1チームの試合見に行くのに、わざわざ十人以上も引き連れて
行くのが正しいかどうかははなはだ疑問であるが。
さてその試合。相手が弱かったせいか、それともレースが強すぎたせいか。
どちらにせよ、チームの残り二人は何もしていない。
レースの背の大剣がこれでもかとばかりに相手を吹き飛ばしていった。
強いですねぇ、シギはこんな化け物に勝てるのだろうか。
そして試合が終わった後も「あら、本当に来てくれたのね」と言ってやってきた。
しかし・・・シギは普通に話している。もはや敵であるという壁は
どこにも見当たらないくらい普通に話している。
そして帰り際、シギに向かって「ちなみにあの試合は私の力の20%も出してないから」
と言っていた。ああこれははったりであってほしい。
シギも帰ってきたら試合に向けて特訓。なんだかりんさんやシャルとは
別コースのようだが気にしない。
さあて、僕はというと学校から届いた宿題に取り掛かっている。
「勉学は怠ることのなきように」なんて札付きだ。ああ迷惑極まりない。
そんなわけで宿題処理。くそう、楽できると思ったのになぁ。