クレア大陸編第九章 いよいよ中盤戦!

今日シギの修行はとてもへんてこりんなものになっている。
シギが魔法を使うと。「おらぁ、こんなしょぼい魔法ばかり使ってんじゃねぇ!」
といって人格変化。その後シギが再び魔法を使うと。
「いけませんわ、こんなに強いとお城が崩れてしまいます!」
「なんだとぉ!」「なんですってぇ!」
・・・見ているこちらは不思議な感じだが。なんというか。
そしてしばらくじぃーっとしたシギに変化が。
「ったく分かったよ・・・主人格はあんたなんだ。私はおとなしくしているから。」
おお、口はすさまじく悪いが、物分りはいいらしい。
「しかし星恵さんとやら、もうちょっと実践的な訓練とかはしなくていいのか?」
「いえいえ、実践的といってもこれは魔法学校の授業の一環ですから」
と答える星恵さん。
「いやいや、もうそろそろ天界からいろいろと落ちてくるから・・・」
?なんじゃそりゃ。そんなことは全く知らぬ。シギの裏人格もそれに
気づいたらしい。もしやと思ったのか、表のシギと会話しているようだ。
「こいつ欠陥が出てるな。記憶が飛んでるのか。じゃあここをちょっと・・・
ええい、落下の衝撃でこうなったのか・・・とりゃ!よしOK」
するといきなりシギが表人格になり、なにやら意味深なことを話し始めた。
なんでもこの地上を舞台に天使の戦いが始まるというのだ。
天使は全部で八人。それぞれ特化能力があり、シギは「体術」に優れているとか。
ただ、天使は保有魔力が極端に高いらしく、魔法も強いらしい。
そして天使達は互いに引き合うらしく、すぐにでも襲ってくるらしい。
すぐにその話はリオさんに渡る。リオさんも少し考えた後、
りんさんにごにょごにょと耳打ちした。するとすぐにりんさんは何処かへ行った。
なんでもそれほどの魔力を保有しているのなら、クレアの情報ネットワークに
何らかの形で引っかかるそうで、それを探すそうだ。
・・・なんだかえらい展開になってきた。シギには星恵さんとりんさんがいろいろと
体術に関して教えている。なんだか大変なことになりそうだ。