クレア大陸編第三章

さあて今日は日曜だが修行修行。
今日もメイドさんが「はぁ〜い、こんにちわ〜」といって現れた。
しかし今日は少し様子が違う。何者かに追いかけられているらしい。
どうやら、ここの兵士諸君のようだ。全部で二十人くらいだろうか。
「星恵すぁ〜ん、まってくれ〜」なんていって追いかけている。
大人気なさこの上ないとはまさにこのことを言うのだろう。
星恵さんは流石にうっとうしくなったようだ。
三人に、ちょっと今から見ることは黙っておいてね、と釘を刺し、兵士達のほうを向く。
そしていつも持っている箒を振ると、兵士達に特大の雷が落ちた。
・・・もちろん兵士は黒こげ。星恵さんはそれを箒で奥にやって、
何事もなかったように戻ってくる。ああ、恐ろしいメイドさんだ。
その時、僕の部屋にリオさんが遊びに来た。今度はマナさんも連れてきたのだが・・・
マナさんはあからさまにここの王女様だ。ということは・・・
やはりリオさんはここの王様らしい。他の人には隠しているらしいが、
はっきり言ってバレバレである。まあそれは気にしない。
しかも王様、王女でまだ結婚もしてないらしい。本人曰く、
「結婚は二十歳になってから!」だそうだ。しかしその言い訳も
今年で終わりだそうだ。もうすぐ二人とも二十歳になってしまい、
結婚式を挙げざるを得ないらしい。マナさんは喜んでいるが、
リオさんは頭を抱えている。
さて、修行のほうは、星恵さんがアーマー術というものを
シギとシャルに教えている。りんさんはもう習得しているそうだ。
しかし・・・王様と王女様がこんなところで遊んでいていいのか?
本人曰く、身代わりをおいているから、らしいが、そんな問題なのだろうか。