クレア大陸編第四章

今日もまた修行だ。一体いつ終わるのだろう。
さて今日もあのメイドさんが「は〜いみなさん、こんにちわ〜」
といって現れた。さて、いつもなんでもすぐに習得するシギが、
今回ばかりは難儀している。なんでもアーマーの習得ができないらしい。
いわゆる「想像力」ってものがないかららしく、いつまでたっても
形にならないのだ。りんさんが頑張って教えている。
そして二時間後、ようやく習得できたものの、全くコントロールできず、
よく分からない動きをしている。そこで、業を煮やした星恵さんが
「じゃあいっそのこと素手で戦ってみる?」
なんて事を言い出した。なんでも、力を腕、足の部分の強化のみに使い、
身体能力そのものを引き上げる、だそうだ。
これはシギもすぐに習得。もともと力が強いので、いまやパンチ一撃で
地面が砕けている。こんなもの生身の人間が食らったら死ぬな・・・
シャルはアーマー術は習得できたのだが、如何せん力が少ないようで、
規模が極小、斧を折れないようにする程度にしかならないらしい。
さて、ここまでやったところで、星恵さんが驚くべきことを口にした。
「じゃあ試合は明後日だし、明日あたり私と特別特訓してみる?」
特別特訓の内容も気になるところだが、もっと気になるのは
試合が明後日だと言う事だ。もっと早く言えよな。
さあ急な展開になってしまったシギ。まあ僕はいつもどおり
リオさんとおしゃべりしながら学校の課題をやっている。
それにしてもリオさんは頭がいいようだ。僕が解けない問題も
難なく解いていく。素晴らしい。
まあ結局のところ僕が一番楽しているということか。