シギの魔法能力育成第十七章

今日は試合。しかし昨日の熱がまだ抜け切っていないシギ。少し心配。
そんなこんなで試合が始まる。顔がちょっと赤いところを見ると、まだ熱が残っている様子。相手は前回とは違って女子軍団。女同士の対決である。
僕はあんまりかかわらない方がいいのかもしれないが。
リボンの色から察するに、相手のほうが位は上のようだ。若干余裕が伺える。
まあそんなことはどうでもよろしい。
相手は一回戦を勝っているだけあって呪文もハード。エルミとホノカも大変。
シギは・・・やはり、体がうまく動いていないみたいだ。その場にとどまって
呪文で援護している。しかし、試合の中で、熱があるからといって相手が
手を抜いてくれるわけでもなく、シギが動いていないことに目を付けられることには
さして時間はかからなかった。早々に接近、直接呪文を食らわされる。
しかしどうしたことか、呪文は当たる直前ではじかれてしまった。相手も目を見張る。
なるほどそういうことか。あれ程の不思議少女がそうそう風をひくとも思えない。
どうやらシギの体からエネルギーがあふれ出ているような感じだ。
おそらくそれ相応の力もエネルギーが有り余っているから、だったのだろう。
というわけで昨日魔法を使わなかったのが原因で、逆に熱が悪化して、
エネルギーがあふれかけている、というわけだろう。
ああやばいな。ここから速やかに退散しなければえらい目にあいそうだ
しかし遅かった。僕の予想はばっちり的中していたのだ。案の定
シギのエネルギーが暴走を起こし、爆発を起こす・・・間違っても
マダ○テを唱えたわけではない。というわけで相手チームもろともこちらも
シギ以外は吹っ飛ぶことに・・・まあとりあえずは勝ちになるのだが。
三人で家に帰って早速シギの健康調査。すると、シギは魔力を一定量
発散させないとどんどんたまっていって爆発することが分かった。
とりあえずホノカとエルミにはこのことを知らせておく。
暴走の予兆は熱だ。これは判明している。注意注意・・・何でこうなるのですか?