療養六日目

流石に六日目ともなれば傷もほとんど残っておらず、いいかんじである。
もっともシギの好みには驚いたが。なんでもプラスチックが好きらしい。
何の栄養があるのかは知らないが、お手伝いさん曰くこれで電力を得るのでは
ないか?ということだ。真偽は定かではないが。
そこで今日暇な僕はシギの意思伝達装置を開発中。
原理はまあ思考するときのわずかな電気を感知して・・・と、いうような感じで、
要は帽子形式で頭に被るものだ。こいつでほぼ完全に言葉のように意思伝達ができるはず。
というわけで完成した「自家用感情認識装置inハイパー」を装着してみる。
シギ反応なし。・・・・・・・・・・はっ!!しまったぁ!
遅かった。とりあえず正常道理に動き、シギの思うように言葉が出たはいいが、
音量がMAXだったのだ。おかげさまで僕の耳は一時間ほどキィ〜ン、となっていたのだった。