療養五日目

さあ療養も後三日。
今日は日曜日ということで、あのビームを出したり放電したりする少女を連れて
町を回る。ちなみに僕は自家用ハイパー電動車椅子に乗って。どこがハイパー
なのかは気にしない。
ちなみに昨日この少女の名前が決まった。不思議少女だから、「シギ」である。
センスね〜サイテ〜とか言われようともお手伝いさんが決めたのだから仕方がない。
というわけで、散歩中、昼ごはんを食べるためにレストランに入る。もちろんファミレス。
目的は、好き嫌いを見極めるため。僕の家は毎日食事のメニューは決まっているし、
この子は言葉が話せないので、好き嫌いがさっぱり。現在のところ、ピーマンとか、
にんじんとか、野菜類で味が濃い諸君はダメな事は判明している。。
そこでとりあえずある程度は品目が充実している店と思ったからだ。
シギにメニューを見せる。すると五秒後にシギはあるものをさした。
「お子様ランチ」これでは当初の目的が果たせない。他のものを要求する。
それでもシギは意見を曲げない。しょうがないから僕が折れてやる。
シギはその後、なんとお子様ランチについているあの「旗」を食べ始めた。
更にその後それがうまいのか、うれしそうな顔をして煙を上げている。
・・・ああ、今日はこれだけで十分だ。とりあえず宇宙の神秘というのは
すばらしいということだろう。