しばらく休み〜

晴れ渡る 空を行き交う 鴉かな
書いてみたはいいものの。今思った、冬って鴉を見ませんねぇ。秋は腐るほど飛んでたのに。しかし・・・まあいるはいるで困るんですけどね。
さて、今日から三者面談なり何なりの影響で、少しだけ休みです。まあ今日からオンラインゲームのほうでイベントが行われるのでそっちも顔を出さなければ。宿題もあるんですけど。あれだけはどうにもならん;
さて今日は久しぶりに外に出ようかと思いきや。時間を考えると・・・(゜□゜)!時間がねぇ〜!全く朝っぱらからのんびりしてるからだ!というわけで今日も家の中にいるわけですが。もうそろそろ受験も本格的に近づいてきて勉強しなければならないので、この日記もいつか消えることになるんだろうなぁ、と考えつつパソコンをカタカタ鳴らしている今日この頃です。さぼりとは言うなかれ。
さて今日の+α。よく考えてみると最近ストーリーが少しずつしか進んでません。実際の時間にしてみればほんの数分の出来事です。やっぱり文字で書くと何かと時間がかかるものですね。まあそんなことは気にせず今日も進めていきましょう。
 +α
カイ達が奥に進んでいくと、前からなにやら声が聞こえてきた。
「やめろって!僕に何をするんだ!そんなもの埋め込んだらどうなるか分かった紋じゃない!」
「ええい、おとなしくせんか!実験体の分際で・・・」
どうやらエクステンデットの少年は誰かに謎の物体を埋め込まれかけている様子。カイ達が急いで中に入ると。どうやらそこは何かの実験室のようだ。あの研究所の中のようになっている。そこら中に実験用と思しき装置が転がっていて、真ん中では、また兵士が数人、加えてたいそうな服を着た・・・とりあえず見た目おっさんがいて、暴れる少年を抑えているところだった。そして、まあそんなところに八人も人が転がり込んできたら、まあびっくりして普通はそっちに目がいくものだ。今回も当然。
「な、何者だ!」
「ええい、はなせぇ!」
となってエクステンデットの少年はおっさんの手から離れた。
「おい、おっさん!その子に何するつもりだ!」
「貴様ら・・・機密事項を見た奴らか!」
「私もいますわ、お父様!」
「な・・・セーラ!?」
一瞬その場の空気の流れが止まったかに思えた。それくらいの静寂が流れたのだ。兵士もセーラがいるので手出しできない。
「・・・お父様、私目の届かないところで、一体何をやっているというのですか!この者達も、ただ秘密にすべきものを見ただけで捕まったと。今までも、このヴィクトリア一体で異常なことが起こりすぎている・・・」
「・・・セーラ、大丈夫だ、私は何も・・・」
「その少年にそんな装置を無理につけようとしていて、どうして何もしていないなどといえるのです!お父様、もはや私とて黙ってはいられません!」
「・・・そうか。もう流石に隠し通せぬか。ならばお前に教えてやろう。わが国が極秘に進めている計画を・・・」
エクステンデットの少年はカイ達の下に走ってきた。それを、王様と思しき(というか間違いなく王様)人はじっと見据えながら口を開いた。
「オーガニックアーマー。そう、生物兵器。それを開発する計画だ。先日我らに協力を持ちかけてきたものがいてな。ナノマシンを人工的に開発する技術。これを渡す代わりに、この兵器を作れとな。例え何をされても再生する不死身のマシンだ。これさえあれば・・・ふふふ、この世界だって我が物にできる!だが・・・そう、貴様らだ!」
王はそう言ってカイ達を指差した。
「貴様らは、キメラどもに守らせていたあの封印を解き、しかもその不死身のマシンを粉々にした!貴様らのような人間がこの世にいては私の夢は崩れる!」
「だから捕らえたというのだな?」
その時、誰もいなかったはずのカイ達の後ろに、誰かが入ってきた。・・・あのドラゴンさんだ。カイ達も予想外の人物の出現に言葉を奪われてしまい、ただ呆然とドラゴンさんが追うの前に歩いていくのを見ているだけになってしまう。ただ一部の人間は除いて。
「き、貴様は誰だ!そやつらはともかく、貴様はどうやってここに入った!」
「ん?傭兵は確かにいたな。だがとりあえずはどけてもらった。大丈夫だ。気絶してるだけだぜ。それよりも・・・」
そう言ってドラゴンさんは何かの用紙を王に渡した。
「これは・・・!?」
「それはギルドからの逮捕状だ。流石にこの件は目をつぶることはできなくてね。我がギルドにも伝わっていたんだ。俺自身が独自で捜査させてもらった結果、まあ十分な証拠をつかんだから、逮捕状が出たってわけ。ちなみにあんたが言う不死身マシンの封印は、俺が解かせてもらった。」
どうやらドラゴンさんが少し野暮用といっていたのはこのことだったようだ。それにしても会話から想定できるのは、このドラゴンさんがギルドメンバーで相当上の位の人間だということだ。とカイは思う。
「さて、逮捕状もあることだし、あんたにはご同行を・・・!?」
その時、ドラゴンさんが何かに気づいて身を引いた。。なんと王様はエクステンデットの少年につけようとしていた何かの装置をドラゴンさんにつけようとしたのだ。
「ちっ、はずしたか!」
その時、エクステンデットの少年ががくがくと体を震わせてその場にうずくまってしまった。
「き・・・君!大丈夫?」
レナが駆け寄ると、何かにおびえているのがすぐ分かった。
「ぼ・・・僕がやったんだ・・・あれを・・・あんなことになるなんて!」
その時、その王はとんでもないことをやってのけた。なんとその装置を、傍の兵士につけてしまったのだ。兵士は一瞬にして機械に吸収される。そして一瞬にしてその場にいた数人の兵士は全て機械に取り込まれてしまう。
「お、お父様、なんということを!」
しかし王はもはや頭が混乱してきているらしい。にやにやしていて、いかにも何処かの悪魔のようだ。
「くくく・・・わははは!この装置はな、つけた人間を取り込んでアーマーに変えてしまうものなのだよ!所詮使い捨ての兵士だ、私を守る不死身の兵器となれることを喜ばしく思っていることだろう!さあ目覚めろ、私の盾よ!こやつらを殺せ!」
兵士達を取り込んだ機械は、そのまま人型に形を変え、天井を突き破り、雄たけびを上げた。上では兵士が逃げるような音が聞こえている。
「く、くそぉ!こんな機械に!」
真っ先にカイが前に出てナックルで攻撃するも、敵をへこませるだけに終わり、カイはその太い腕に吹き飛ばされてしまう。
「くぅ・・・」
「カイ、それに君達も、そこから少し後ろに下がってくれ。」
その時、あのドラゴンさんが前に出てきた。手には見事な装飾をした長剣と、なんだかやや古臭い曲刀の二本を持っていた。ドラゴンさんはカイ達が下がったのを確認すると、剣を振り上げる。すると周りにものすごい突風が生まれた。
「全くこんなことに人の命を使うとは・・・あきれたものだな。消えろ、竜牙風神波!」
ドラゴンさんが剣を振り下ろすと、風が縦横無尽にマシンを切り裂いた。そして、マシンは塵のレベルまで切り刻まれてしまった。ここまで切られれば、再生はできないようである。
「つ、強い・・・」
この人間とは思えない技を見たカイは、素直にそう思ったのだった。