模試が帰ってきました。

なんだか今日は詩が思い浮かびませんのでお休み。
今日は模試が帰ってきたのですが、僕はいつの間にか化学人間になっていたようです。二つ帰ってきた模試の校内順位がどちらも一桁・・・どういうレベルの学校かは想像にお任せしますが、とりあえず、やばかった。やっぱり工学部志望じゃなくて薬学部志望がいいかなぁ。
あと、昨日は小説の第一章を書いてました。まあ何文字くらい書いたでしょうね・・・とりあえず下で書いているものの大元なので、大変なことなんですね。ちなみに文字数実に二十四万。多すぎです。投稿するにも多すぎる数字です。まあ気分的に書いているというのは分かると思います。
さて、下の+αは、まあ普通に進んで・・・いかないですね。そんな簡単にいくわけありません。
 +α
「セレナ、一体何したんだ?」
カイがセレナの無事を確認した後聞く。なんせカイ達には、突然アーマーが分解されて消えてなくなったように見えたからだ。
「う〜む、話せば長くなるのだがな・・・とりあえずレナ達の所に戻ってからにしよう。」
そして一行はもといた場所に戻る。レナにも先ほどの爆発は見えていたようでかなり心配していたらしい。涙目で駆け寄ってきた。りんたちも胸をなでおろすかのようなため息をついた。エーディンもカイにしがみついてバカバカ、と頭をぶつけていた。
さて、セレナはカイ達にとりあえず自分の見たこと、聞いたことを話した。
「・・・始めて聞く話ね。“天”の力なんて。今まで色々な本見てきたけど、こんな能力見たことないわ。」
「それに、セレナさんの中に別の人がいるなんて・・・クルナ、と名乗ったんでしたね。」
「来るな?」
「違うわ、名前よ。それにしても、その力は、聞く限り自分で出したのよね?」
「あ、ああ。呪文があるようだ。唱えよ、天と。そう言われた時にふっと思い浮かんだのだ。“我、天の力を司る者なり。その力、見せよ”とな。」
「ふうん。私たちの使う呪文も、実質呪文がある意味はないものな。精神状態をより良いものにするためのもの、という位置づけだし。」
結局あーだこーだ言い合ったうちに、話はカイの本に向かった。
「そういえば、その本にも“天”の文字があったわね。」
「ああ、そういえば・・・んん!?なんだこりゃぁ・・・」
「ぬ?見たら目が焼けるものでも見つかったか?」
「違う・・・第二の呪文が・・・でてる!」
「第二の・・・呪文?」
ちなみに第一の呪文は「シャオン」である。剣を出現させる呪文だった。
「まさか触れただけで何でも切れる凄い剣でも出てくるとかな・・・」
「都合よすぎです。使い方を誤れば死にますよ?」
「やだなぁりん、冗談だって。でも分からないだろう?」
それはそうですけど、とりんはシャルに多少不満っぽい顔をしながらも答える。
「試してみるか?別に問題はなかろう。」
「ん、・・・そうだな。とりあえず一回唱えてみるか。セレナ、構えてくれ。」
「了解だ。・・・いつでもいいぞ。」
そう言われてカイが何気なく力をこめると、なんと本が金色に光り始めた。
「な!?光り始めた・・・まあいいか、いくぞ!・・・シャオルシオン!」
すると、セレナの剣の柄がどんどん変形し始め、セレナの背に二枚の純白の翼が。目は青色に変わり、所々が鎧に覆われていった。
「うわ!なんだなんだ?」
セレナの変わりように驚いたのはカイだった。
「・・・天使化ですね。これは初段階。どうやらその本は、セレナさんの剣と連動して、体内のナノマシンを活性化させる力を持ってるみたい。」
りんが口走る。その言葉に、そうなんだ、と二人は納得。しかし実際のところ一行にはそれ以上の説明は付けられなかったので、とりあえずここでこの話は終了。セレナも元に戻る。
「さて、二つ目の問題は、あの・・・オーガニック・アーマーといいましたか?・・・あれですね。人を取り込むなんて、また微妙なメカですよね・・・」
「リゲルのBNTシステムも滅茶苦茶だとは思いましたが、あれもまた・・・」
「りんさん、BNTシステムって?」
「ああ、皆さんは知りませんね。バイオ・ニュートロン・トライアングルシステム。詳しい機能は説明するのも面倒なくらいですので、聞かないでください。でも、あれはスターオペレーション計画の下でヴィクトリアで行われたもの。もしかしたらこういうものを作る新たな計画が始動しているのかも・・・。」
「ねえ、それってさ、もしかして国家機密とか?」
「可能性は・・・あるわね。」
「とりあえず、グロウさんの所に戻ろう。なんだかいやな予感がするんだ。その子はとりあえずシャルさんが背負ってくれ。」
まかせろ、とばかりにシャルが先ほど助けた少年を担ぎ上げ、一行は血の池を離れ、もと来た道を帰り、グロウの家にたどり着いた。
「グロウさん、戻ったぜ。」
おお戻ったか、と迎えるグロウ。
「すまんな、大変だっただろう?なんだか凄い化け物も出たらしいしな。」
「うんうん、あれには苦労した・・・ってなんだって?何であんたがそんなことを?」
本当にすまねえな、とグロウが言った後、家の奥からなんだか軍人っぽい人が姿を現した。
「グロウ、こやつらがそうか?」
「ああそうだよ。まったくなんでああいうところに重要なもの隠してるのかね・・・」
「重要なもの・・・まさか!?」
そのまさかだ諸君、と軍人は口を開いた。
「お前達はどのような形であれ、わが国の国家機密を見てしまった。よってお前達を、セントラルへ連行する。」
そんなこと、とセレナが剣を抜こうとしたが、軍人は自分の槍でそれを制した。
「あくまで抵抗はしてくれるなよ?罪が重くなる上に。周りを見な。」
なんと家の周りは・・・軍人が思いっきり囲んでいた。百五十はいるだろう。
(星恵さん、ここは逃げるしかないだろう?)
(いえ、むしろ一度捕まってみては?まだ罪が重くなる、ということは最高刑である死刑ではないんですし、むしろ捕まって脱走すれば、機密も見れるかもしれません。ここで抵抗するよりは・・・得策と思いません?)
そりゃあそうだな、と少し後味の悪さを感じながらも、カイはそのまま手を上げた。
「降参だ。連行するなりなんなり好きにしなよ。あと・・・グロウさん。」
「すまねえ、カイ・・・俺も知らなかったんだ。だから・・・」
「許しゃしねえさ。かわりに、戻ってきたら思いっきり殴ってやらあ。」
「ああ・・・なんでもうけてやる。」
「約束だぜ?」
そう言った後、一行は軍人に捕まって連れて行かれてしまうのであった。
そしてそんな光景を見ていたドラゴンさん。
「あらら、捕まっちまったか。どうせりんちゃんか星恵ちゃんの判断だろうな・・・さて、少し手助けしてやるか・・・」
ドラゴンさんは何処かで見たようなアーマーで空へ飛び立った。