ようやく再開

始まりは 新鮮わくわく いいもんだ
はい、部活も終わってようやく再開であります。まあどこまでも自己満足の世界なのですが。今日も無事テストはパスして、ほっと一息。さあ気がつけばセンター試験まであと一年と迫り、頑張らねばならないなぁ・・・
さて、今日はストーリーなのですが。こういう冒険ものってあんまり面白くないものだと僕自身思うんですよね;なんていうか、固定の場所でいろいろ起こるほうが面白いのです。だって、人気のある小説なり漫画って、大概は冒険ものじゃないでしょう?まあキノの旅なんてのはちょっと違いますが・・・。まあそれはおいとくとして、できるだけ面白くしたいなぁと思いますw実際のところ主人公のカイは、旅の最初から七人で行動している彼ら。まあゲームとかではありえないところなのですが、まあ例外的に四人強いですし。・・・なんだか”まあ”を使いまくっているような気がするけど、いいか。さあどうなるんでしょうね。
 +α
セレナは夢を見ていた。自分の前に、見覚えのあるようなないような、そんな少女が立っている。その顔はいかにも悲しげだ。
―おまえは誰だ・・・?―
―私はクルナ・シュトーレ・・・あなたこそ、誰・・・?―
―セレナ・・・セレナだ。名字は・・・分からぬ。分からない・・・―
―そう・・・あなたがもう一人の”私”・・・―
―なに・・・もう一人の・・・私・・・?―
―そう。私はあの”本”の力で封印されたもう一人のあなた―
―え・・・?―
―天の力を押さえ込むのと引き換えに。でも今あなたの力は蘇りつつあるわ・・・―
―力・・・?あの放出された光のことか?―
―そうよ。あなたは大天使ミカエルと対になる存在。あなたがミカエルより先に彼に召喚されたのは運が良かった。まだその呪われた力にも使いようがある―
―使いよう・・・?私は・・・まだ私のことは何も知らない。誰であるか。なぜここにいるのか。何のために生きているのか―
―じゃあ恐れないで。私を・・・私の真の名を探して。私の封印さえ解ければ・・・
そこでセレナの夢は途切れた。代わりに聞き覚えのある声が聞こえた。自分を呼ぶ声。
「・・・セレナ、大丈夫か!?」
「う・・・カイ・・・か・・・」
セレナはメディカルルームにいた。力を放出しすぎて倒れたのだ。そこに、後ろからシギ先生がやってきた。
「ふふ、じゃあセレナさん、起きて早々悪いけど、すぐに出発の用意をして。」
「ぬ?何か問題が?」
「船がね・・・やばいの。今ここにいるのは私とカイと、あなただけよ。」
「なにぃ!?分かった。すぐに準備をする!」
セレナはベッドから飛び起き、準備を始める。
「あとね。カイ君にはお礼を言っておきなさい。あなたが無事にここで動けるのは、たぶんカイ君のおかげよ。」
「え・・・?」
「私にも分からないのだけれど、あなたから発せられた力をカイ君が吸収したの。そのおかげで暴走を引き起こさずにすんだの。おかげでカイ君もエネルギー過剰で頭に血が上って倒れちゃったんだから。」
「そうか・・・分かった。言っておこう。」
セレナはそのまま黄色の長い髪の毛を後ろで結ってパチン、とヘアピンで止めた。そのまま玄関へ向かう。玄関には既にカイがいた。
「セレナ、大丈夫か?」
何気ない声。しかしなんだかセレナにはいつものように聞こえないような気がした。
「あ、ああ・・・それより・・・」
「ん?なんだ?」
「・・・あ、ありがとう・・・私を止めてくれて。」
なんだか微妙な雰囲気だ。カイも思いがけないことを言われてしどろもどろしている。セレナは恥ずかしくて顔を下に向けてしまう。
「・・・まあ俺も夢中だったし。それに。」
「・・・それに?」
「まだおまえのことは何もわかってないもんな。一緒に探していこうぜ。おまえがなんで俺に呼ばれたのか。おまえが誰かも・・・含めてさ。」
「・・・ああ!探そう!」
「じゃあ行くぞ!時間がやばい!」
「う、うむ。ダッシュだ!」
その時、セレナの顔に初めて笑顔が浮かんだ。
(クルナとやら、どうやら私の正体、早く見つかりそうだ・・・私には仲間がいるから・・・)
セレナとカイはそのまま猛スピードで港に走っていった。
そしてそれを後ろから見ていたシギ。
(ふふ、あの二人、単なる召喚したものとされたものの関係・・・とはいかなそうね。ふふ、これはリオさんに知らせておくかな。)
シギもまた、ふふ、と笑って、その場から姿を消したのだった。