クレア大陸編第六章

さあ今日は試合の日だ。相手は・・・忘れた。何処かの代表だ。少なくとも
僕の住む国ではなかった。
さて、相手は男子三人。それも見てくれむっきむっきで余裕顔だ。
どうやらシギたちをなめくさっている様子。
さて、そんなやつらから一言。
「もしも痛い目にあいたくなかったら棄権してもいいぜ」
相手も少年少女を相手に気を使ってくれたのだ。しかしそれが裏目に出た。
りんさんの目がキラァンと光る。子ども扱いされたのが嫌だったのだろう。
首を横に振って返答。そして試合開始。
一瞬だった。時間にして五秒というところだろう。
その間にりんさんの蹴りが全員に決まり、場外にふっ飛ばしてしまった。
もはやシギとシャルは唖然。なんつう強さ。敵にしなくてよかったと
思う限りである。
結局リオさんとマナさんがよくやったなぁ、と三人を褒めてやる。
ホノカやエルミも現れてきて、「あのりんさんって強いわねぇ」
なんて会話をしている。
・・・まあ何はともあれ一回戦突破。お城のメイドさんが腕に
よりをかけて作った料理を食べさせてもらう。
そこで思った。なんで僕達はこんなに祝福を受けているのだろうか、と。