シギは超怖がり

きょうぼくの住んでいる町で夏休み最後のイベントがあった。
むろん、僕は毎年どうでもいいなぁと思っていた「肝試し」
しかしこのポスターを見たときのシギの反応から、もしかしたら・・・?
等と思い参加してみたわけだ。
ルールは単純。お墓のある森で、奥にあるお札を取って帰ってくる
タイムを競うのだ。というわけで地理を知っている人間が有利なのは
言うまでもない。僕はそんなもの全く知らないから優勝は考えないことにした。
そして夜。僕らの番が回ってきて森へ入っていった。
案の定、シギはこういうのがとても苦手らしく、肩に水滴が落ちただけで
「きゃぁぁぁぁぁぁ〜〜〜〜〜!!!!で・ま・し・た・わ〜!!!」
といって逃げる始末。この声が近所迷惑に鳴るほうが僕は怖い。
これでは一向に進むことができない。なぜに片道二十分もかかる?
たかが距離にして五百メートルくらいだというのに。
そして優勝者はなんと往復で五分弱だそうだ。なんでも
短距離走のごとく仕掛けを全て無視して走り抜けたそうだ。せこいにもほどがある。
そして最後になぜか僕らの名が呼ばれた。賞の名は「ブービー賞」
なめているのか。まあ商品もらえたからよしとしよう。なんでも再開は
途中で気絶してしまい、一時間も帰ってこなかった奴だそうだ。
まあ上には上がいることで。