シギの魔法能力育成第八章

試合まで後四日。そんなシギは、今日試合会場で試合の下見。
実は昨日から既に大会は始まっている。優勝すれば魔法使いなら誰でも
喉から手が出るほどほしがるものをもらえるそうだ。まあ僕には単なる
石にしか見えなかったけれど。
さて試合はというと・・・ほとんどドンパチ合戦である。
魔法を使ってリングアウトさせなければならないという決まりはないから
その腕力を頼みに体重の軽い奴を投げ飛ばす男子陣諸君。
柔道技で投げ飛ばすもの。蹴り飛ばしてリングアウトさせるもの。
ああ何でもありか。そうかい、何でもありかい。
シギは帰るやいなや、僕に投げ技の仕方を聞いてくる。
とりあえずスーパーな家のお手伝いにかじり程度教えるように言う。
しかし物覚えの超速いシギ。明日には柔道技をマスターしているのでは
ないだろうか。
う〜む、僕もそろそろ武術に触らないといけないかなぁ。