シギの魔法能力育成第四章

今日からシギは普通の授業以外に試合の準備をしているようだ。
試合とは、あの○リー・ポッ○ーに出てくる決闘に近い。
チームは1チーム三人。一辺五メートルの正方形フィールド内でチーム対チームで対決。
勝利方法は二通り。ひとつは単純に相手を戦闘不能にする。
もうひとつは、戦闘を行う正方形のフィールドの外へ吹っ飛ばす方法だ。
最も相手も回復などを使うため、基本的にはフィールドアウトを狙うのが
基本戦術。
とまあこんな簡単なルールの中重要になるのは、「フォーメーション」と
「チームワーク」だそうだ。そんなことを言っている。
それでシギはその莫大な魔力を頼りに、当然攻撃役かと思いきや、
シギが担うのは最後の「決め」で、他は防御に徹するらしい。
しかしまあ今日はそのチームを組むメンバーとの顔合わせ。どっちも女子。
一人は楠エルミ、もう一人は己上ホノカというそうだ。
まず二人はシギの言語系列が変なことに気づく。
「シギちゃん、もうちょっと普通にしゃべったほうがいいよ?」
なんて言われている。そんなこんなで帰宅したシギ。
「ご主人様、今日友人からしゃべり方がおかしいと指摘されたのですが、
私はどうすればよろしいのでしょう?」
おお、やっと本人が気づいたか。しかし僕がどうということも難しい。
とりあえず僕が話しているのとか、学校のみなが話しているように
話すように言ってみる。まあ頑張ってみますわ、と返事するシギ。
さあ、これで少しはマシになるといいが。