何ゆえここまでついてないのか

今日は精密検査の結果が出た。とはいってもなんだかよく分からない体で、
なんでも食物を食べるための器官は無いし、代わりに肺にあたる部分が
かなり変形しているらしい。加えて皮膚は光を吸収してエネルギーに
変換できるし、・・・とまあ要は宇宙人決定ということだ。
そんなことを聞かされた僕は、今日、その子の様子を見に、
恐る恐る間の部屋へ足を運んだ。ああ、こんな恐ろしい気分になるのは
過去何年振りであろうか。
お手伝いさん諸君の話では、絶対にグラサンをはずしてはいけないということだ。
そんなこんなで入ろうと僕がドアを少し開けたとき・・・
ああ、何で僕はこんなについていないんだろう。都合のよすぎる突風。
音に反応してこちらを向いていた少女のグラサンはもろくも飛び去る。
射軸はまさにコンマ一桁まで良好だった。ビィィィムは見事に直撃。
僕は全治一週間の大火傷を負ってしまったのだった。