明日は補習が;

日が暮れる そして見えるは 星夜なり
・・・といいつつも、ここでは星は見えませんね。田舎ではたくさん見えるそうですが。
さて、今日も時間が無い。宿題を進めねばならんのですね。といいつつも一応下の長いのは進めるのですが。・・・なんだか僕の人生は今まで遊んで食べて寝て、たまに勉強。それで成り立っているような・・・
さて、今日は少しだけ進めましょう。教会での短い時間。彼らは一体どうしているのでしょう?そして、セレナの体に異変が・・・?
 +α
「つまり、彼らをかくまってほしいというのですね?セーラ様。」
「はい。彼らの名誉のために申しますが、彼らは私を人質になどしておりませんわ。全ては私の意思です。」
「・・・素晴らしい!それに我らとて人の命を食らう兵器を許してはおけませんしな。我らがノール神に誓って、あなた方はお守りいたしましょう。お部屋は・・・地下を使うと良いでしょう。」
「あ、ありがとうございます、神父様。」
ということでセーラのおかげで一行は教会の地下にかくまわれた。部屋は・・・三つ。というわけで部屋割りをするのだが。
「・・・現段階で俺たちのパーティを見てみるとだな。男性・・・2!女性・・・6!非常にバランスが悪いが、計八人いるわけだ。」
「つまり2、3、3に分けることになるな。」
「そゆこと。というわけで俺とシャルさんは共有で一室。」
「な、なにぃ!なぜ私がカイと部屋を分けられねばならぬ。」
「おまえ、一応性別上女だろう?」
「む・・・」
セレナがおとなしくなった所で。
「さて、問題は女性陣、お前らだ。適当に部屋割り決めてくれ。」
そう言ってシャルの手をつかみ、エーディンを肩に乗せ、部屋割りの紙をセレナに託すと、部屋に飛び込んでいった。
「・・・?なんだか逃げ込んじゃいましたね・・・」
セーラが不思議そうに首をかしげる
「まあいいのではないか?それより、部屋割りだ。セーラ殿、どうする?」
「え?わ、私に聞かれても・・・」
「いえ、あなたは一応この中では一番保護すべき人です。万一襲われたときの護衛、という意味も兼ねての部屋割りですから。あなたと同じ部屋になる人はあなたに決めてもらいたいのです。」
現実その通りである。カイが逃げたのも、このことをセーラに振られるのが嫌だったからだ。あと、部屋割りを変更されるのも嫌だったからである。
「そうですね・・・では、レナさんにセレナさん、お願いできますか?」
「ええ、いいわよ。」
「うむ。承知した。なら我々はこの二番目の部屋を使わせてもらおうか。では・・・」
そう言って三人は消え、その場にはシギ、りん、星恵の三人が残った。
「・・・ある意味、理想的なメンバーが残りましたね。」
「そうですね。じゃあ私達は三番目で・・・」
「いろいろ・・・機密なこともありますから。」
三人はそうつぶやくと、部屋に入っていった。
〜さて一番目の部屋は〜
「カイ、単刀直入に聞いていいか?」
「ん?なんだ、シャルさん。」
カイとシャルは三つあるベッドのうち一つを荷物置きにし、二つを二人がそれぞれで使っていた。とりあえず話くらいはできる距離だ。
「お前、この部屋割りで後悔してないか?」
「え?いや、やっぱり男女は別れるべきだと思うしさ。」
「ふ〜ん。エーディンちゃんはどう思う?」
女性扱いされず、少しふてくされていたエーディンは、急に話を振られて、はっとする。
「あ、私ですか?う〜ん、セレナさんとか、レナさんはいても良かったんじゃないかなぁ。」
「な、普通そう思うよな。よりによってお前が、まさかセレナちゃんを外すとは思わなかったよ。」
「へ?そうか?セレナは・・・どうだろう、よく分からねえや。」
「お前ら、傍から見たらいいコンビだって事だよ。」
そうかなぁ、とカイは首をかしげたのだった。
〜次に二番目の部屋では〜
「・・・やはりそうなのですね。あなた方はクレアから来た・・・」
「う〜ん、話しちゃって良かったのかしら?」
「大丈夫であろう。セーラ殿からそう言ってきたのだし、感づいてはいたのでしょう?」
ええ、とセーラは頷く。
「カイ様と始めて会ったときから。何処かで見たことがあるように思えまして。確か5、6年前の終戦記念式典のときに同席されていたのを思い出しまして。」
あれでも一応王子様だからねぇ、とレナは笑う。
「いえ、彼は十分王として生きていけると思いますわ。統率力もありますし、的確な判断力も備わっていると思います。」
「それはリオ殿の血だな。カイはリオ殿に似ておられる。」
「マナさん曰く、そっくりちゃんらしいからね。」
それにしても、とセーラは話を切り返す。
「クレアの人間は野蛮で魔法が使える異人だとここでは言われますが・・・やはり違っていました。クレアの人々も、私達と同じような人でしたわ。」
「う〜ん、あなたがそういってくれるのは嬉しいわ。私達なんて、魔法は絶対に使うなと言われたくらい。それくらい嫌われてるものね。そうだ、クレアのことでも聞かせてあげましょうか?」
「え?は、はい、喜んで!」
セーラがレナの話に聞き入っているその間、セレナは体に少し異変を感じ、首をかしげていた。
(どういうことだ?左手の動きが鈍い・・・何故・・・あの時、力を放ってから・・・)