模試終了

白風の 吹きつく霧は あやしけり
はい、ちょっとだけそれっぽくしてみました。意味はいたって単純。古文とかの俳句とかを見るたびに、凄いなぁと感じるものです。
さて、今日は模試でした。まあそれなりにできたのですがそれなりに簡単でした・・・;なんというかスカミスが命取りというものです。僕みたいに注意力が遥かに人を凌駕するくらいない人間にとって、こういうのは困る。
で、昨日休んでしまったため、今日は進めましょう。鎌を持った怪しげな少年。ふふふ、こういうキャラ、実は大好きなんですよ〜。怪しいとは言う無かれ。まあこの+αの世界では、僕のお気に入りは、りんちゃんですかね。彼女に及ぶ少女はいないでしょう。妹属性とは言う無かれ。
 +α
カイ達はワープエクスプレスで一瞬にして目的地にたどり着いた・・・が。
「い・やあああああ!!!」
レナがカイにしがみついた。正確に言うと近くにカイがいたからであるが。
「なんだこれ・・・血・・・だな。」
「なんて量・・・死体もこんなにあるなんて。」
「まあなんだかんだ言っていても始まらないし、とりあえず中に入ろうぜ。」
それもそうだな、とシャル筆頭に入り口を探すが、見つからない。というか殆どが血の池なので、どこに何があるのかさっぱり分からない。まして血を好むやつなんて早々いるわけもないから、皆腰が引けていることもあって、全く作業ははかどらない。女性人においては、りんを除き、全員が殆ど動いていない。しかしりんだけは例外的に血の池構わず真っ赤になりながら進んでいく。
(りんさんって凄いよなぁ。尊敬しちまうぜ。)
(こういうのは慣れてるって言ってたし、今まで苦労してきたのよ。)
しかしりんの努力もむなしく、入り口は見つからず。
「はぁ、どうしようかねぇ・・・」
「おや、こんなところで困っている少年少女がいるではないか。」
そこに、カイ達の後ろから謎の人がやってきた。とりあえず一言で表現するなら・・・怪しい。怪しすぎる。大体いきなり後ろから現れるあたり、おまけになんだかドラゴンっぽい容姿にマントに剣。怪しすぎる。
「あ、あんた誰・・・?」
そんなことはどうでもいい、と切り捨てるドラゴンさん。
「時に俺はここの中に今から潜入するが、お前達は一体こんなところで何をしているのだ?」
「あ、あんた入り口知ってんのか?」
もちろん、とドラゴンさんは頷いた。
「こっちだ。ついてこい。」
そう言ってドラゴンさんはマントを翻し血の池を進んでいった。カイ達もついていく。しばらくすると、半分血に埋まったドアを発見。
「ここだ。ただ、入ったらすぐに閉めろよ?中に血が入らないようにな。」
レナは頷きつつも、なんだか不思議な感じがしていた。
(この人・・・何処かで見たような気がするなぁ・・・?)
それは誰しも感じていたことだった。特に、星恵やりんはその正体まで見抜いていた。
(助けに来るなら、もっとあからさまに動けばいいのに・・・)
(そうですね。というか、あの姿を見たことがあるのは旅の仲間のメンバーくらいのものですしね・・・)
とまあそんなことはおいておいて。一行は一気にドアをくぐり、すぐにドアを閉める。中はまだライトなどが少しついていて、道は分かるようになっていた。
「じゃあ行くか。お前達はどうする?俺は少し野暮用があってここに来ただけだから、ここの悪魔と戦うつもりはないぜ?」
「ここの・・・悪魔?」
全員がごくっと息を呑んだ。悪魔・・・その言葉に。
その頃研究所の奥。
「・・・どうやらお客さんが入り込んだようね。」
「でもあの悪魔に任せておけば心配はないだろう?」
「そうかしら・・・あなたの弟もいてよ?」
「ん?カイが・・・あいつ・・・」
「せいぜい変な気は起こさないことね。ここでの用ももうすんだし、そろそろ退散するわよ・・・いい?レイ。」
ああ、と立ち上がったその姿は・・・レイだった。さらわれた筈の。
(カイ、俺も頑張るから、お前もセレナを守りきれよ・・・)
そのまま二人は一瞬で消えていった。